こんにちは!離婚&夫婦問題改善専門カウンセラーの佐藤加奈子です。
パートナーの話をどのくらい聴いていますか?いつも話してばかりで「聴く」という事を
疎かにしていませんか?コミュニケーションにおいては、自分の気持ちや考えや欲求を相手に伝えることが大事なのは言うまでもありませんが、それと同じくらい、相手の気持ちや考えや欲求を理解し受け止めることも必要です。それが「きく」ということです。
このブログでは離婚、夫婦問題で悩まれている方、
また恋愛についてお悩みの方に有益な情報をお伝えしたいと思います。
読んでくれる方がより良い人生になるように、お手伝いが出来たら幸いです。
今日はアサーティブに「聴く」という事の妨げについての前に、問題解決志向と人間関係維持志向の2つを復習したいと思います。男女では問題や葛藤に直面した時の取り組み方が違います。
妻「ねえ、頭が痛いの?」
夫「じゃあ、頭痛薬飲めば?」
妻「あなた、何もわかってないじゃない」
夫「?????」
この会話で何が起こっているのかというと夫は「頭痛を治すために、薬を飲んだほうがいい」と妻を心配し、妻を想って言っているのですが(妻にはそのように聞こえない場合が多い)、妻からすれば、頭痛薬を飲めばいいのはわかりきったことで、夫からは優しい言葉やねぎらいの言葉を期待していたのに、その期待が裏切られ、失望し、怒りを感じたのでしょう。
この会話の中に男性と女性の違いの一端が隠れています。
人間関係維持志向と問題解決志向という違いです。
人間関係維持志向というのは、家族の人間関係や組織なのの集団生活において、お互いの人間関係を良好に維持しようという志向性を持った価値観であり、言動です。一方、問題解決志向はそうした人間関係や集団の中で、葛藤や問題を解決することを重要視する価値観であり言動です。
多くの女性は、家庭生活の中で問題解決志向よりは人間関係維持志向が強く、たとえ些細な事であっても、会話によってお互いを共有し、わかり合うことを求める傾向にあります。
一方で多くの男性は、、職場の中ではもちろんのこと、家庭生活においても問題解決志向が強く、相手の気持ちに女性ほどには関心を示さず、葛藤や問題を解決するためには「どうしたらよいか」を考える傾向にあり、自分のアドバイスによって相手が望ましい方向に変化すれば、役に立てたと感じることができます。
自分が悩みを抱えた時、人間関係維持志向が強い人は、誰かとその悩みを共有し自分の気持ちや辛さを分かってほしいと思います。そのため、誰かに相談することに対して、抵抗感はさほど強くありません。そして、相談相手が自分の気持ちを理解してくれることで、自分の中にあった本来の力が発揮されやすくなります。しかし、場合によっては、自分で問題解決に取り組むことを放棄し、相談相手が自分に変わって解決してくれることを望むという過度な期待を持つことにつながり、それが失望や怒りになることもあります。
問題解決志向は強い人は、たとえ自分が悩みを抱えて苦しい状況に合ったとしても、自分の力で何とか解決したいという気持ちが強いので、悩みを誰かに打ち明けたり相談したりするという事には抵抗を感じるでしょう。その結果、自分を追い詰めて、孤立してりして、ますます問題解決が難しくなるでしょう。さらに、このように自分がうまくサポートを受けられないという傾向は家族に誰かが悩んでいて支えを必要としているときに「自分の悩みは自分で解決するのが当然」とみなして突き放したり「どうしてあげたらいいかわからない」ので心配していることすらいえず、サポートしてあげられない為にパートナーが不信感を感じてしまうこともあります。
いかがでしたか?問題解決志向と人間関係維持志向の違いを理解できましたか?
次回はこの違いを踏まえたうえで聴くことを妨げている要因についてお話しいたします。