こんにちは!離婚&夫婦問題改善専門カウンセラーの佐藤加奈子です。さて、アサーションとはなんでしたか、覚えていますか?アサーションとは、「自分の気持ち、考え、欲求などを率直に正直に、その場の状況に合わせた適切な方法で述べる事」「他者の基本的人権を侵すことなく、自己の基本的人権の為に立ち上がり、自己表現することすること」「自分の相手も大切にする自己表現」です。
さて、このブログでは離婚、夫婦問題で悩まれている方、
また恋愛についてお悩みの方に有益な情報をお伝えしたいと思います。
読んでくれる方がより良い人生になるように、お手伝いが出来たら幸いです。
自分自身の言動をよりアサーティブなものにするために、知っておくべきことや身に着けておくべきことがあります。その基本として、ここでは、アイメッセージ(I message(私は~~~です))で伝えること、プラスのコミュニケーションを増やすことをあげます。
*アイメッセージ(I message<私は~~~~~です>)で伝えよう
パートナーとの話をしていて、自分の考えが食い違った時、そのことについてどのように表現していますか?
Aさん「そう思うんだね(自分の考えを言わない)」
Bさん「どうしてそんな風にかんがえるわけ?全然わかってないじゃない(怒る)」
Cさん「あなたはそう思うんだね。私はそう思わないな。なぜかっていうと・かくかくしかじか」
とてもシンプルに書きましたが
Aは非主張的
Bは攻撃的
Cはアサーティブな言動の可能性がある言葉 になります。
アサーションだけではなく、様々なコミュニケーションのトレーニングで重視されていることの一つに、アイメッセージ(I message<私は~~~~です>)があります。アイメッセージとは、「私は~」「僕は~」を意識してパートナーとコミュニケーションを交わす意識を持つということです。日本語では、主語が省略されることが少なくないので、「私は~」「僕は~」と言わなくても会話が成り立つことが多々あります。しかし、「私は( I )」を意識して使えるようになると、よりアサーティブになりやすくなります。
Aさんのように非主張的な自己表現をしがちな人は、相手に対する気遣いや配慮を大切にしているために、自分の心の中にあることを言わなかったり、言うときにでも「たいしたことではないんだけど」「気にしないでほしんだけど」「どうでもいいことなんだけど」「私の思い違いかもしれないけど」というような前置きをしてから、自分の気持ちや考えや欲求を遠回しに表現することが珍しくありません。しかし、その気遣いや配慮が、かえって自分の気持ちや考えや欲求を伝わりにくくしている可能性があります。もし、相手も細やかに気遣う人であれば、そのような遠回しの表現の根底にある本当の気持ちや考えや欲求を理解し、受け止めようとしてくるかもしれませんが、
それをすべての人に期待することはできません。
ですから、前置きしないで話してみる事から心掛けたほうがよいかもしれません。つまり、
「私の気持ちとしては~」「私の考えとしては~」といった感じで「アイ・メッセージ」で伝えることから少しずつ試してみるとよいでしょう。初めは抵抗を感じるかもしれませんが、徐々に慣れるにしたがって自然に言えるようになり、小さな自信を実感できるようになります。
一方、Bさんのように攻撃的な自己表現をしがちな人は、「あなた(You)」を使って相手を責めたり、怒りをぶつけたりしがちです。「どうしてあなたは~~なの?」「だいたいあなたは~~~なの?」「だからお前は~~~なんだ」「お前のそういうところが~~なんだ」といった表現の仕方をよくします。これは、一見すると自分の心にあることを表現しているようですが、感情的にぶつけているニュアンスが強いでしょう。しかし、たとえパートナーに対する不満を伝えるときであっても、アサーティブに伝えた方がいいのです。したがって、声を荒げず落ち着いて「私は、あなたに~~してほしい」「僕は君が~~することをやめてほしいと思っている」「私は、あなたの~~に困っている」といった感じで、アイ・メッセージを心掛けるとよいでしょう。
アイ・メッセージは、自分の気持ちや考えや欲求に対して、自分で責任を持って表現するという姿勢の表れです。非主張的な傾向の強い人は、初めは「こんな言い方がちょっと強すぎるのではないか?」と不安になるかもしれません。一方、攻撃的傾向が強い人は「いちいちそんなに丁寧で面倒な言い方をしなくてもいいのではないか」と思うかもしれません。しかし、たとえ相手がパートナーであっても、時には意識してアイ・メッセージを使うことで、自分のこともパートナーの事も独立した一人の人間として大切にして、そこで生じる葛藤に対しても誠実に向き合える向き合えることができるでしょう。